一閑張り

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一閑張り

2019/05/29

一閑張り

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以前、お絵かき教室をやっていた時に、子どもたちと一閑張りをやった。先日ちょっと古くなった竹かごがいくつかあったので久しぶりにやってみようと思い立ち柿渋を購入。貼る紙は、かな習字をやっている知人から書き損じを頂き(これが上質な和紙だった!)千切るのはもったいないと思いつつ、大胆に千切って貼って行った。糊は、障子張り替えようの糊。少し水で薄めてこれでどんどん貼って行ったのだが、乾いた後を見ると、紙が少し浮き上がっている。空気が入ってしまったようだ。これはダメだ。抑えるとミシミシ音がする。失敗。。。

糊のせいかも・・・今度はもう少し密着するように糊に木工用ボンドを混ぜた。貼る時も刷毛で抑えつつ、空気をちゃんと出して密着させるように貼って行った。今度はうまくいった。いい感じ!乾くのを待つ。

白いちぎれた和紙に墨のかな文字が模様のように浮かぶ。これだけでもいい感じ!が、目的は柿渋を塗って仕上げること。思い切って柿渋を塗りだした。きれいな色だ。表を塗り、乾いたら裏を塗り・・何度か繰り返しているうちにだんだん濃く、深みのある色になってくる。何回くらい塗ればいいのかな?わからないのでテキトーに繰り返す。渋いいい色になった!これくらいで言いかな?これで良しとしよう。出来ました!

一閑張りは日本の伝統工芸で、竹や木で組んだ骨組みに和紙を何度も貼り付けて形をつくり、柿渋や漆を塗って防水加工や補強にするとWikpediaに書いてあります。ネットで見ると素晴らしい作品がいろいろ乗っていますね。やはり、あればやるほど奥が深く一朝一夕にはいかない手仕事です。

柿渋は渋柿の実を圧搾した汁を発酵熟成した赤褐色で半透明の液体。柿タンニンを多量に含み、平安時代から様々な用途に用いられた日本固有の材料。(Wikpediaから)

ただ臭いがスゴイのよね。これは酢酸、酪酸等が原因だそうです。ほんとにすごい臭いで、以前困ったことがありました。最近は新しい製法で臭いのない無臭柿渋があるので、これがいいですね。

色もいいので、今度は柿渋染にチャレンジしてみようと思います。白の木綿のシャツなんかおしゃれな色になりそうだけど、先に小物からやってみようかな(笑)